リビングの広さの理想は?目安や決め方について解説
2025年12月1日
住まいづくりにおいて、リビングは家族が集まる中心であり、その広さは快適な暮らしに直結します。
理想とするリビングの広さについて、漠然としたイメージしか持てていない、あるいは間取り図の数字だけでは実際の使い心地が想像できないと感じている方もいらっしゃるかもしれません。
家族それぞれのライフスタイルや将来の計画まで見据え、心から満足できる空間を手に入れるためには、どのような点に注意すれば良いのでしょうか。
目次
リビングの理想の広さ
家族構成別リビングの広さ目安
家族構成は、リビングに求められる広さを考える上で最も基本的な要素の一つです。
例えば、夫婦と未就学のお子さん1~2人といった核家族の場合、一般的には16畳から20畳程度のリビングダイニングがあれば、十分なゆとりを持って過ごせると考えられます。
この広さがあれば、ソファセットを配置し、お子さんが小さいうちはリビングの一角で遊ぶスペースを確保することも可能です。
一方、祖父母と同居されるような三世代同居や、大きなお子さんが複数いる大家族では、20畳以上、場合によっては24畳を超える広さが求められることもあります。
これは、全員がゆったりとくつろげる空間を確保しつつ、個々のプライベートな時間も尊重できるような配置や、多目的に利用できるスペースを考慮するためです。
単身者やDINKS(DoubleIncome,NoKids)のカップルであれば、10畳から14畳程度でも、くつろぎや趣味のスペースを確保しつつ、機能的に配置することは十分に可能です。
ライフスタイル別快適なリビングの広さ
リビングで過ごす時間の長さや、どのように活用するかといったライフスタイルによっても、快適と感じる広さは大きく変わってきます。
例えば、自宅で仕事をする機会が多い方がリビングにワークスペースを設ける場合、仕事に集中できる静かなスペースを確保するために、ダイニングスペースやリラックススペースとは明確に区切れるような、プラスアルファの空間的余裕が必要となることがあります。
また、週末に友人を招いてパーティーを開く習慣があるご家庭では、大人数が集まっても窮屈に感じないよう、普段よりも広い空間を確保しておくと安心です。
趣味の道具を置くスペースや、大きなテレビを設置してホームシアターを楽しむといった用途があれば、それらを考慮した計画が重要になります。
例えば、読書が趣味で書斎コーナーを設けたい、楽器の演奏を楽しみたい、といった具体的な要望がある場合は、そのためのスペースを確保できる広さが必要となるでしょう。
後悔しないリビングの広さの決め方
間取り図のLDK表記と実際の使用可能スペースの違い
間取り図に記載されている『LDK』という表記は、リビング、ダイニング、キッチンの全てのスペースを合わせた広さを示しており、必ずしもリビングとしてくつろげる純粋な面積を表しているわけではありません。
例えば、キッチンカウンターの奥行き、ダイニングテーブルを置くスペース、そしてリビングのソファやテレビを配置するスペースといった要素が、それぞれ一定の面積を占めるため、表記されているLDKの広さから、実際にくつろぎや団らんのための『リビング空間』として使える面積は、想定よりも狭くなることがあります。
特に、アイランドキッチンや対面キッチンなど、キッチンの形状によっては、ダイニングやリビングとの間の通路が広くとられる場合もあり、その影響を理解しておくことが重要です。
具体的な広さを検討する際には、LDK全体の広さだけでなく、それぞれのゾーンにどれくらいのスペースが割り当てられているのかを細かく確認することが推奨されます。
家具配置と生活動線を考慮した広さの検討
リビングの広さを決める上で、実際に配置する家具のサイズと、それを置いた際の生活動線を具体的にイメージすることは不可欠です。
大型のソファやテレビボード、ローテーブルといった主要な家具の寸法を把握し、それらを配置した際に、家族がスムーズに移動できる十分な通路幅が確保できるかを確認しましょう。
一般的に、人がすれ違ったり、家具の間に立ち入ったりするためには、最低でも60cm、より快適な動線を確保するためには90cm程度の通路幅があると良いとされています。
生活動線が確保できないほど家具が密集してしまうと、空間が狭く感じられるだけでなく、使い勝手も悪くなってしまうため、家具の配置計画は、広さの検討と同時に行うべき重要なプロセスです。
家具の配置シミュレーションを綿密に行うことで、必要な広さの目安をより具体的に把握することができます。
将来の家族構成やライフスタイルの変化への対応
住宅は長期間にわたって住み続けるものであるため、将来の家族構成の変化やライフスタイルの変遷を見越した広さの検討が、後悔しないための鍵となります。
例えば、現在はお子さんが小さくても、将来的に子供部屋が必要になったり、あるいは両親との同居が始まる可能性も考えられます。
また、働き方の変化により、リビングの一角をワークスペースとして活用したいといったニーズが出てくるかもしれません。
そのような変化に対応できるよう、ある程度の柔軟性を持たせた広さや、可動式の家具などを活用して空間を再構成できるような計画を立てておくことで、長期的に快適なリビング空間を維持しやすくなります。
例えば、将来的に家族が増えることを見越して、少し広めのLDKを選んでおく、あるいは、壁一面を収納スペースにし、必要に応じてレイアウトを変更できるような工夫を施すといった対応が考えられます。
まとめ
理想のリビングの広さは、家族構成やライフスタイル、そして将来の変化によって大きく左右されるため、一概に「この広さが正解」というものはありません。
間取り図の表記だけでなく、実際に家具を配置した際の動線や、くつろげるスペースを具体的にイメージすることが重要です。
家族全員が快適に過ごせるよう、現在だけでなく将来のことも見据えた計画を立て、理想のリビング空間を実現してください。
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