新築のシックハウス対策とは?建材選びと換気で安心を得る方法

2026年6月8日

新築の住宅では、建築に使用される多種多様な建材、接着剤、塗料、さらには新しく設置する家具やカーテン、カーペットなどから、ホルムアルデヒドをはじめとする様々な揮発性有機化合物(VOCs)が放出されることがあります。
これらの化学物質、例えばトルエンやキシレンなども含まれ、室内の空気に混ざることで、頭痛、吐き気、めまい、アレルギー症状といった健康への影響を引き起こす原因となります。
特に、建築直後や新しい家具を搬入した直後は、これらの物質の濃度が一時的に高くなりやすいため、十分な注意が必要です。
建築基準法でもホルムアルデヒドなどの放散量が規制されていますが、それでも微量ながら放出され続ける可能性があります。

目次

カビやダニの発生

新築の住宅は、建設過程で木材や建材が含んでいる水分、あるいは建築中の雨水や結露などにより、初期段階で内部に湿気がこもりやすい環境になりがちです。
特に、近年の住宅は断熱性や気密性が高められているため、計画的な換気が不十分だと、室内の湿度が高まりやすく、カビやダニが発生しやすい温床となります。
カビやダニは、一般的に湿度60%以上、温度20~30℃といった条件で活発に繁殖します。
これらの生物由来のアレルゲンを吸い込むことで、鼻炎、喘息、アトピー性皮膚炎といったアレルギー症状が誘発・悪化し、シックハウス症候群の症状として現れることがあります。

新築のシックハウス症候群を防ぐ対策

化学物質を避ける建材や家具を選ぶ

シックハウス症候群の原因となる化学物質の放出を抑制するためには、住まいづくりの段階で、使用する建材や内装材、そして家具選びが極めて重要になります。
例えば、ホルムアルデヒドなどの放散量が少ない建材を選ぶことが推奨されており、建材には「F☆☆☆☆」といった星印の数で放散量が示されており、星が多いほど安全性が高いとされています。
床材には、調湿効果も期待できる無垢材(杉やヒノキなど)を、壁には化学物質の吸着効果もあるとされる漆喰や珪藻土といった自然素材を用いることで、室内の化学物質濃度の上昇を効果的に抑えることができます。
合板や集成材を選ぶ際も、低ホルムアルデヒド仕様の製品を選ぶことが大切です。
家具を選ぶ際も、接着剤や塗料に配慮された製品や、「VOCフリー」「低VOC」と表示された製品を選ぶことが推奨されます。

換気と湿度管理を徹底する

住宅の換気と湿度管理は、シックハウス症候群対策の最も基本的ながら重要な要素です。
24時間換気システムが設置されている場合は、そのシステムを適切に稼働させ、室内の空気を常に新鮮な状態に保つことが不可欠です。
システムのフィルターは定期的な清掃・交換で換気効率を維持することが大切です。
窓を定期的に開けて空気の入れ替えを行うことも効果的で、対角線上の窓を同時に開けると効率的です。
キッチン、浴室、トイレなどの換気扇を適切に使用することも、室内の汚染物質や湿気を排出する上で役立ちます。
湿度計を設置し、室内の湿度を一般的に40~60%程度に保つように心がけましょう。
湿度が高すぎるとカビやダニが発生しやすくなるため、除湿器やエアコンの除湿機能を活用したり、衣類の室内干しの際には換気を十分に行うなどの工夫が求められます。

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まとめ

新築の住宅においては、建材などから放出される揮発性化学物質や、湿気によるカビ・ダニの発生がシックハウス症候群の主な原因となり得ます。
これらのリスクを低減するためには、住まいづくりの段階から、低ホルムアルデヒド建材や自然素材の選択を慎重に行い、入居後は計画的な換気と適切な湿度管理を徹底することが不可欠です。
入居前に十分な換気期間を設けることも、初期の化学物質濃度を下げる上で有効な手段となります。
これらの対策を総合的に講じることで、新居での生活を化学物質やアレルゲンに過度に晒されることなく、健康で快適なものにすることができます。
ご家族が安心して永く暮らせる、健やかな住まいづくりを目指しましょう。

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