耐震と制震の違いやメリット・デメリットってなに?さいたま市の業者が解説します

2020年5月6日

地震が多い日本で住宅を購入するとき、耐震性能を気にする方は多いのではないでしょうか。
住宅の耐震性能には、いくつかの種類があり、それぞれに違いやメリット・デメリットがあります。
今回は耐震と制震の違いや、メリット・デメリットを、さいたま市の業者がご紹介します。

 

目次

□耐震と制震の違い

まず耐震とは、住宅の構造が地震の揺れに耐えられるように建てられた住宅のことです。
日本の住宅の中で、最も採用されている構造で、住宅だけでなく学校などにも採用されています。
耐震性を高めるためには、屋根や床、壁などの強度が重要なので、筋交いや金具などで補強します。
補強の仕方によって強度や費用が変わってくるので、どの方法にするかあらかじめ決めてから、業者に頼むようにしましょう。
次に制震とは、住宅の構造が、地震の揺れをエネルギー変化させ吸収できるように建てられた住宅のことです。
住宅の壁の間に、振れを熱エネルギーに変化させる制震装置を入れ、振れを吸収します。
発生した熱エネルギーは空気中に消えるという仕組みになっています。

 

□メリット・デメリットとは

*耐震のメリットとデメリット

耐震のメリットは3つ挙げられます。
1つ目は、コストが安いことです。
必要な金具などは、他の方法と比べると安く仕入れられます。
また、建築基準法に従って建てられている住宅であれば、新たな費用なしで耐震を導入できるでしょう。
2つ目は、振れに強く、住宅が倒れないことです。
振れが強い地震でも、振れを軽減できるので住宅が倒れるリスクが小さいです。
また、地震だけでなく台風による振れにも強いので、地震や台風が多い日本では必要な性能と言えます。

3つ目は、住宅設計の邪魔にならないことです。
この方法は、壁や柱を金具などで補強するため、住宅の設計の邪魔になりません。
耐震では、地下室の設置も可能です。
耐震のデメリットは2つ挙げられます。
1つ目は、振れにより住宅の損傷が起こりうることです。
振れで住宅が倒れることはありませんが、直接的に振れが住宅に伝わるので、ヒビが入るなど住宅が損傷する恐れがあるので注意しましょう。
また、2階以上の住宅だと、上の階での振れがより激しくなってしまいます。
2つ目は、二次災害のリスクがあることです。
中の家具や家電が振れにより倒れることがあり、住民が怪我をしたり、火災などの二次災害が発生したりする可能性があります。
何度も起こる地震に対しては、耐性が低く、メンテナンスのコストもかかってしまうので注意しましょう。

 

*制震のメリットとデメリット

制震のメリットは2つ挙げられます。
1つ目は、地震による被害を小さくできることです。
この方法では、揺れを吸収するので、中の家具や家電が倒れるリスクが小さいです。
また、何度も起こる地震に対する耐性があり、台風に対する振れにも強いので、より安心でしょう。
2つ目は、コストが安い上に、工期が短いことです。
耐震に比べると高いですが、その他の方法と比べるとコストが安いです。
また、工事にかかる期間も短いため、早急に地震対策したい方にはぴったりでしょう。
制震のデメリットは2つ挙げられます。
1つ目は、地盤が強くないと導入できないことです。
この方法では、地面に住宅が接するため、地盤の強度がしっかりしていないと導入できません。
また、地盤だけでなく、制震装置の設置のために構造が限定されるため、狭い土地などでも導入できないでしょう。
2つ目は、住宅の中にいると、振れを直接感じることです。
損傷や、家具・家電が倒れるリスクは小さいが、内部に振れは伝わるため、家具・家電は金具などで固定しておきましょう。

 

□まとめ

今回は、耐震と制震の違いや、メリット・デメリットについてご紹介しました。
地震対策にはさまざまな方法がありますが、それぞれにメリットとデメリットがあります。
選択する方法によって、かかるコストや時間も変わってくるので、自分に最適な方法を選びましょう。

 

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